(23)ほのぼの じいちゃんとばあちゃんの日々(じいちゃんと詩吟と、宝くじ)
こんにちわ、てらなっとうです。
うちのじいちゃん、92歳。
趣味なし。
趣味でもあれば、そこから、会話もうまれるのだろうが、あいにく昭和ヒトケタ仕事に生きた男、趣味がない。
定年前後に、囲碁を一念発起したようなのだが、立派な囲碁板は、押し入れの奥のほうに眠っている。
「お父様の趣味や、好きなテレビは何ですか?」と、デイケアの方や、入院先の看護士さんに聞かれるのだが、趣味も好きなテレビもない。だから、余計に会話が続かない。
昔は相撲が好きだったが、この頃はすぐ疲れるので、寝てしまう。
若い頃に、詩吟をやってたらしいが、吟じてているのを見たことがない。
何にもやってみたいってこと、なかったのかなあ。
と思っていたら。
若い頃、だけではなかった、じいちゃん、62歳の時、詩吟に再チャレンジしていたんだ。
このあいだ、アルバムを引っ張り出していたら、
額に入った、詩吟のお免状?が出てきた!
初段
すごい!
のか?
(わからない)
笑
日付を見ると、平成2年。
じいちゃん、62歳で、ちょっとお稽古また通ってたんだ。
お父さん、詩吟に通ってたんだね、と話しかけてみたが、
「もう忘れた」
と言われてしまった。
母も忘れたらしい。
なんか、もったいない。もっと前に話をきいておくんだったなあ。と。
そんなじいちゃん、年末は
宝くじを買うと決めている。
ギャンブルはまったくやらないやってきてないじいちゃんだが、
宝くじは買う。
ほんの何年か前までは、お小遣いから30枚ぐらいかっていたのだが、
もうお小遣いの管理もできなく(めんどくさくなったようだ)
なったので、私のお財布から、10枚買う。
そして、お正月を楽しみにする。
同時に家族も一緒に楽しみにさせてもらうのだが、
楽しみは正月あけると一日で終わる。(末等のみ当選。のパターンで終わるから。)
これ、何に使おう💛とその後も楽しめたりするほど、当たったらいいのにな、と思う。
でも、毎年、
買う時と、当選番号を確認するときは、じいちゃんと会話がちょっとだけ弾む。
買ってよかったと思う。
そして、当たらなかったことにも、
運をここで使わなくてよかったね。
と、命があって、家族全員そろってお正月を迎えられたことに
感謝もするのである。
追伸
年賀はがきの抽選も楽しみにしている じいちゃんでした。
うちに年賀状くださったかた、今年もありがとうございました。