(12)ほのぼの じいちゃんとばあちゃんの日々(じいちゃんの覚醒)
こんにちわ、てらなっとうです。
今日はじいちゃん(92)のことです。
じいちゃんは、週1回のデイケアと週2回のデイサービスに通っています。
週1回のデイケアでは、起立運動のリハビリを(スクワットの要領)がんばっているのですが、運動って大事だな、と帰ってくる度思わされます。
リハビリをした日は、とにかくいつもよりよくしゃべる!!
体を動かすと、脳も活性化するんだろうか!?
だいたいが、寡黙な昭和ヒトケタの男、なので、こちらから話しかけても、ウンとか、いや、とかぐらいしか、いわないのですが、
今週のその日は違った!!
20歳からの(終戦)思い出を、とうとうと話し出した!!
92歳、半世紀分の思い出だから、半端ない容量が脳内にあるんだろう、それを検索して、クラウドから出して、出力する92歳の脳内データバンク、すごいなあ、と。
それが、よく聞かされていた話なら、ともかく、一度も聞いたことのないはなしだったので、びっくりしました。
父は、戦時中は、軍用飛行機を作る工場にいて、終戦になってからは、製鉄の会社に勤めることのなったと聞いていました。
それが、その前に自転車修理の商売をして、少しだけ東京にいたという話、兄貴が(亡)すごい飲んべえだった話…。父の下の妹の結婚式の話。初耳。そして、ばあちゃんに確認すると、ちゃんとボケてない。妄想ではない事実の話。
これを、突然覚醒したように話し出したんです。(笑)
私も、腰を据えて、じいちゃんのベットに並んで座って、話を聞きましたが、
いつも、寡黙なので、ボケ防止に少しは会話してないと、と、なんとか言葉を引き出そうと、話しかけたりしているのですが、この日は夜になっても、話が止まらず。寝るために、入れ歯を外して横になってからも止まらず。
ふがふが~
というので、隣に寝ていた私が飛び起きて声かけると、
「そろそろ年賀状を書かないといけないけど」
と話が続く。
もしかして、お迎え来たのか!?
とちらりと思ってしまいました。(笑)
→大丈夫でした。翌朝には普段の「うん」「ううん」しか言わないいつものじいちゃんに戻りました。
話をずっと聞くのも大変だったけれど、おもしろかったなあ。波乱万丈。
また色々語ってくれたら、いいなあ。お茶菓子そろえとこうかな。